ミドリムシって凄いよな。単体で栄養素59種類を内包だもん
ミドリムシは世界を救う
ミドリムシが世界を救う日が来るのは近未来の話かもしれません。いま世界で起きているのは人口増加による食糧不足問題ではありません。
世界が抱える問題としては食糧不足ではなく栄養不足です。パンや米といった食物をたべることにより飢餓は防げますが、それだけでは栄養素をまんべんなく摂取することはできません。
牛乳からカルシウムをとることができないし、魚から鉄分をとることもできない、肉が食べれないからタンパク質を摂取して筋肉をつくることもできない。
栄養不足で苦しんでいる人は世界で10億人いるとされています。その栄養不足問題を解決するために注目されているのがミドリムシというわけです。
最近だとミドリムシではなくラテン語である「ユーグレナ」の呼称で親しまれているみたいですね。
たまに駅のホームでユーグレナの名前でドリンクが販売されているのを見ます。
ミドリムシは動物と植物の両方の栄養素を持っており59種類の栄養素を内包しています。そのためカルシウムもタンパク質もベータカロチンといった野菜から摂取する栄養素もいっぺんに補うことができるのですね。やったぜ!
ミドリムシはバイオ燃料としても注目されている
ミドリムシは栄養素を補うだけでなく、航空機の燃料として活用できることに注目が集まっています。
ユーグレナは藻の一種のミドリムシからつくる航空機向け燃料を2020年までに実用化する。1日、ミドリムシから搾った油を燃料に精製する国内初の設備を横浜市に建設すると発表した。藻を原料とするバイオ燃料は環境負荷の抑制につながるため、大手企業も研究を始めている。クリーンエネルギーは世界の空に羽ばたけるのか。
ミドリムシ燃料を20年実用化 ユーグレナ、航空機向け :日本経済新聞
2020年までに実用化を目指して株式会社ユーグレナが研究を進めているようです。小学校の時に理科の授業でならっただけのミドリムシが世界的な活躍をするなんて思わなかったですねー。いやー。凄い。
まだまだ生産コストの問題など解決すべき課題は多いようですが、大量生産を実現し価格を下げるために行動しているようです。注目の内容ですね!
ミドリムシはドラゴンボールの仙豆となるか
株式会社ユーグレナの代表である出雲氏はもともとドラゴンボールの仙豆となるものを作りたかったそうです。ドラゴンボールを知らない人のために説明すると、仙豆は一粒で体力が全回復しお腹も満腹になり、必要な栄養素も全て摂取できる夢のような食べ物です。
栄養素を59種類含むミドリムシはまさしく仙豆の作り上げる絶好の原料だったのです。
実際の仙豆のように満腹になる効果はないとは思いますが、漫画の世界の話が現実になるってのはワクワクしますね!
株式会社ユーグレナの社長も凄い!
ミドリムシの可能性は凄いですが、それと同じく株式会社ユーグレナの社長の話も凄いんですよ。
2005年にミドリムシの培養ができるようになり、2006年から販売を始めたのだが、2007年末までの2年間、合計500社を訪ねたものの1社も取り引きを決めてくれる企業が現れなかった。多くが「他社が採用したらまた来てください」と言って、採用しかねたのだ。後に「他社での採用が決まったかのように、うまく言えばいいのに」という趣旨のアドバイスももらったのだが、出雲氏が選んだのは「501番目の企業を訪問すること」だった。その501番目の企業である、伊藤忠商事が販売を決断したことで、道が開けたというわけだ。出雲氏は「ベンチャー企業にとって、大手企業や政府との実績が転換点になる」と振り返る。
ニュース - 「500社に営業、ダメならどうする」、ユーグレナの出雲氏が語るベンチャーの黎明期:ITpro
500社に営業をかけて断られ続けても折れることのない不屈の精神に敬服ですねぇ。
出雲氏はミドリムシの大量生産の研究を続けるために大手銀行に就職したにも関わらず1年で退職し、起業されています。
また、研究資金がなかったため堀江貴文氏から援助を受けるなど様々な努力をされてきています。
やっぱり何か新しいことを行う人の情熱って凄まじいものがありますよね。いやー。凄い。
ミドリムシも株式会社ユーグレナにも今後注目ですね!
創業初期の話なども公式ホームページでみれます。面白いので時間がある方はぜひ。
またね!