神田の唄

ブログで生計を立てるために頑張る下剋上ブログ

サラリーマンブロガーの記事が超つまらない理由論争への違和感

 

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プロブロガーのイケダハヤトさんが書いた「サラリーマンブロガーの記事が超つまらない理由」。について言及している記事を最近見かけました。

 

 

大元のイケダハヤトさんの記事はこちらから確認できます。パンチの効いた記事でして「面白いな~。」と思いながら僕も読んでいました。

www.ikedahayato.com

 

 

もちろんとうか、当然というか、この記事は様々な波紋を呼びましたね。

 

サラリーマンとして働く一方で、何とか時間を捻出してブログを書いているサラリーマンブロガーからすれば、憤慨するのは当然でしょう。

 

www.sugatareiji.com

 

で、こちらが最近見かけた守形レイジさんの反論の記事です。

 

他にもいくつか見かけましたが、反論の内容は大体同じで「サラリーマンブロガーの記事は面白い」「イケダハヤトの記事の方が面白くない」の2点に集約されてましたね。

 

 

 

論争をみていて感じる違和感

サラリーマンブロガーの記事が面白いか、面白くないかの論争をみていて感じる違和感。。

 

なんか論点がおかしくないかなぁ。お互いの認識がズレてないかなかなぁ。と感じるわけです。

 

 

 

 

ブログの運営体系についても言及しましょうよ

サラリーマンがブログを運営する体系は大きく分けて2つあります。

 

1つは「個人」で運用するブログ。守型レイジさんのブログも個人運用のブログですね。

 

もう1つはサラリーマンが「会社の一員」として運用するオウンドメディアブログです。

 

イケダハヤトさんの記事のなかでやり玉に挙げられたLIGのブログがオウンドメディアになります。

 

オウンドメディアとは企業所有する広報媒体のことを指します。

 

 オウンドメディア(owned media):

Webサイト、ブログ(CMS)等、自社所有のメディアで、多様なメディアを統合・補完するハブの役割を担うもの。

 

フェイスブック、ツイッターに代表される、ソーシャルメディアの普及と多様化に伴い、企業とユーザーの接点は多種多様になりました。この中で、各メディアを統合・補完し、企業評価を相乗的に高める役割を担うのが、オウンドメディアです。

 

広告(ペイドメディア)はスペースの制限上、伝えたいことを十分に伝えることが出来ません。これを補い、広告効果を高めるのがオウンドメディアの役割です。


ソーシャル(アーンドメディア)は、広告ほど字数の制限はありませんが、即応性も求められ、真意を伝えきれない場合もあります。これをシッカリした説明で補い、より高い信用を獲得するのが、オウンドメディアの役割です。


このように、オウンドメディアとはペイドメディア、アーンドメディアとの対比において使われる言葉です。この点をまず最初に押さえて下さい。(この3つを総称して、トリプルメディアと言います。)

 ※web集客の開花塾より引用

 

イケダハヤトさんが記事でやり玉にあげたのはLIGのオウンドメディアであり個人ブログではありません。

 

僕の感じた違和感の正体は、オウンドメディアと個人ブログを同一視して論争している内容の記事ばかりが目立っていたことです。

 

オウンドメディアと個人ブログを同一視して論争することは無理ですよ。

 

 

 

 

オウンドメディアと個人ブログの違い

なぜ同一視するのが無理かというと、運用体系と目的が違うからです。

 

オウンドメディアの運用方法と目的

 

オウンドメディアは会社のイメージに直結します。企業が運用するTwitterで誤爆した結果炎上するニュースはたびたび目にしますよね。

 

オウンドメディアも同じで不用意な記事や、特定の人間を傷つける記事を書けば炎上し企業全体のイメージダウンに繋がります。

 

そのため掲載する内容に関しては細心の注意を払わなければなりません。

 

これは企業のオウンドメディアの運用を担当した方でないと理解しにくいと思います。僕自身もオウンドメディアの運用に携わる立場にいますのでわかりますが、結構神経つかうんですよ。

 

・業界全体のイメージダウンに繋がることを書いてはいけない

・断定的なものいいをしてはいけない。

・特定の企業を批判する内容を書いてはいけない

 

オウンドメディアを運用するうえで特に気を使わないといけない点は、上記の通りです。

 

イケダハヤトさんをご存知の方ならピンとくるでしょうが、彼の記事を書くスタンスと真逆なんですよ。

 

イケダハヤトさんのスタンスは

 

・断定的なものの言い方をする

・特定の誰かを傷つけてもかまわない

・守りにはいってはいけない

 

ですので、そりゃ面白くないと感じても仕方ないんじゃないですかね。

 

ただ、これは仕方ない事なんですよ。企業が運用する以上、そこには沢山の社員がいます。

 

そして、その社員それぞれに食べさせていく家族がいます。攻めの姿勢で記事内容を書いて炎上した結果、不買運動が起こり、スポンサーが降りるなんてことになれば誰が責任をとるの?って話なんですよ。

 

企業からすれば、あえて反感を買うような記事を積極的に書くわけがないし、社員を露頭に迷わせるリスクをとってまで攻めた記事を書く必要はないんですよ。

 

自社の優位性、有用性をアピールしつつも、反感を買わないようにしてお客様を獲得していくのがオウンドメディアの運用方法であり目的なのです。

 

会社は「存続」することが重要であり危ぶまれる行為はしないのですよ。

 

 

個人ブログの運用と目的

 

個人ブログの目的は様々ですよね。日々の雑記的内容をみてもらいたいから書く人もいれば、有名になってお金を稼ぐ土台とするべく運用する人もいます。

 

個人ブログの運用目的は違えど、共通していることが1つあります。それは「自由」に書ける魅力です。

 

個人ブログの最大の利点は自由にあります。誰に抑圧されるわけでもなく、誰に指示されるでもなく好きなことを書けます。

 

オウンドメディアとは明らかに性質が違います。

 

炎上しても不買運動が怒るわけでも、路頭に迷う可能性もないのですから、攻めの姿勢で運用している人ばかりです。

 

冒頭で紹介した守形レイジさんの記事もいくつか拝見しましたが、守りに入っている内容ではないと感じました。

 

匿名性であり、個人が自由に運用している媒体なので守りに入る必要性がない。というのが正しいかな。

 

イケダハヤトさんは記事のなかで

 

 

本気で誰かを傷つける覚悟が、これからのメディアには求められるのです

 

 と言われていますが、個人ブログでは本気どころか、親の仇なんですか?と思うほど一方的に他者を傷つけている内容は腐るほどあります。

 

イケダハヤトさんがオウンドメディアと個人ブログを同一視することの違いを理解していないはずはないでしょう。

 

炎上効果によりアクセスアップを狙ったんじゃないかと邪推してしまいますねぇ。

 

 

 

 

イケダハヤトがオウンドメディアを運営するとどうなるのか

イケダハヤトさんの強みは個人ブログで発揮されるものです。

 

攻めの姿勢で書いた記事を、物凄い勢いで量産することが可能なのは個人ブログだからできることなんですよ。

 

仮にイケダハヤトさんが、企業の広報担当としてオウンドメディアの運用を任されたら今の繁栄はなかったでしょう。

 

バットを振る回数も重要ですが、それ以上に無茶苦茶なやり方ができるのが重要なんです。

 

お行儀よく闘うのがオウンドメディアだとすれば、ゲリラ戦を挑むのが個人ブログです。

 

イケダハヤトさんはスピード重視の作法無用のゲリラ戦が得意なので、オウンドメディアでは力をフルに発揮することは無理でしょう。

 

ブログのなかでも度々企業の方と組むのを嫌がられているのも、自分の持ち味をいかせないと理解されているからなんじゃないかな。

 

 

 

 

サラリーマンブログ。面白いですよ。

社畜サラリーマンブロガーとしては、サラリーマンのブログは面白いです。つまらないのであれば、サラリーマンブロガーの記事は絶滅しているはずですからね。

 

もちろんイケダハヤトさんの記事も好きですけど。

 

面白い。面白くない。は個人の感じ方なんで、そこにたいしてあーだ、こーだ言うつもりはありません。

 

ただ、論争をみていると、いや何か違うでしょって思ったので、僕の意見を書きました。

 

そもそもね。オウンドメディアと個人ブログを同一視して論争が起こったのが間違いだったんですよ。

 

それぞれの運用方法、目的を認識すればズレていることがわかるはずです。

 

記事のなかで言及されたLIGが反論せずに、個人のサラリーマンブロガーが反論している構図がその違いを表しているともいえるでしょう。

 

オウンドメディアはつまらない。と言及している記事に対して、個人ブログは面白い。と反論しているおかしな構図になってます。

 

その点に関しては違いを明確に説明せず、両者を同一視して記事を書いたイケダハヤトさんに、問題がありますけどね。間違いなく誤解生むし。

 

最終的にはイケダハヤトさんの十八番、炎上マーケティングだったのだろうね。

 

 

 

僕自身はサラリーマンブロガーとして、面白いとおもった記事を世に送り出していくだけです。

 

応援してくださいね!

 

 

 

またね!