神田の唄

ブログで生計を立てるために頑張る下剋上ブログ

過度な集中はパフォーマンスを落とす。適度な集中が1番。

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集中力は低すぎても高すぎてもパフォーマンスを落とす

極限まで集中力を高めたい。そうすれば目の前の問題をあっという間に解決できる。そう思うことってありますよね。注意力が散漫になっているときほど集中した状態になりたいと考えるものです。

 でも集中力とパフォーマンスの関係をみると、過度な集中もかえって良くないとされています。

 

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上の図は考案した心理学者の名前からとって「ヤーキーズ=ドットソンの法則」と言われています。

 

刺激の弱い、強いは脳内で分泌されたアドレナリンの量や、その時の精神状況によって変化します。


刺激が低いと集中力は下がり「意欲喪失」となり、高すぎると「オーバーヒート」状態になります。低すぎても高すぎても集中力が下がり、パフォーマンスの低下をきたすことがわかりますね。


リラックスしていてやけに周りのことがはっきり見えるときってありますよね。アタマが冴えて物凄く集中しているのが自分でわかるほどの境地を経験したことが1度2度あるでしょう。

あの「適度に力を抜いた状態」が1番高いパフォーマンスを持続して発揮できます。

 

 

 

 

恐怖は集中力を高める

集中力と密接な関係をもつアドレナリンですが、アドレナリンの効果の一例として次の内容が挙げられます。

アドレナリンの主な効果/効能/作用

・血管が拡張する(運動量を高めるため、)
・気管支平滑筋が弛緩する(呼吸をしやすくするため)
・瞳孔が大きくなる(感覚を高めるため)

アドレナリンの効果と効能、作用について | 美貌録 

 

アドレナリンは「闘争と逃走」に関与しています。あ、ぼくが考えたシャレとかじゃないですよ。


で、ですね。なぜ「闘争と逃走」に関わっているのかというと、アドレナリンは恐怖を感じたときに放出されるホルモンだからです。

ようは恐怖を目の前にしたときに戦うのか、逃げるのかを選択するために分泌されます。

戦うにしろ、逃げるにしろ自分のもつ運動パフォーマンスを高めないと負けてしまいますからね。勝つため、逃げるために血管が拡張したり瞳孔が大きくなるなどします。

 

 

 

 

現代は集中力を高めるのが難しい時代

集中力を高めてパフォーマンスを高めるためには、弱くても強くてもダメだという話をしましたが、現代は集中力が散漫しやすいんですよ。

日ごろから様々な誘惑がありますからね。仕事をしていても電話やメール、LINEから連絡が来るし、いつ電話がかかってきて仕事を中断されるかもわからない。

同僚や上司から急に仕事を依頼されたり、なにげない世間話を振られる可能性もあります。

スマーフォンやPCを仕事で使う場合は仕事中についついネットサーフィンしたり、調べものをしてしまうこともあるでしょう。

とにかく1つの物事にだけ没頭して作業することは難しくなっています。集中力を高めたいのであれば、スマートフォンの電源を切って、電話にも出ない、ネットサーフィンもしないって状態を作った方が効率が良いです。

中途半端にあっちの仕事もこっちの仕事も手をつけると何を優先すべきかもわからなくなってきますからねぇ。

 

誘惑してくる道具や情報は集中して作業したいことがあるときには遠ざけるようにしましょう。

現代は人の注意力をいかに引いてお客さんにしようかとがんばっている時代ですからね。ネットサーフィンしようものなら自分がよく調べていて関心のある広告をgoogleは表示させてきます。

電車に乗れば所せましと広告が貼ってあり、こちらの注意力を引こうとします。人の注意力を引けば勝ちなので、企業はぼくたちの集中力を自社製品に向けさせる努力をします。

 

仕事に行く前も、仕事中も、あらゆるところにぼくたちの集中力を削ぐための罠がたくさんあるわけですよ。

いやー。恐ろしい。。

 

 

 

 

集中力を高めるための方法

集中力を高めるための方法はいくつかあります。代表的なものを紹介します。


1.プリショット・ルーティーン

アスリートの方々が用いる集中方法です。打席にたつ、ショットをするなど大事な場面の前に行う一連の決まった動作を行う集中方です。

イチロー選手が打席にたったときにバットをグルグル回す動作をしますよね。最近だとラグビー代表の五郎丸選手がキックをする前にやるお辞儀のポーズが話題になりました。

イチロー選手や、五郎丸選手が一連の決まった動作を行うのは常に同じ精神状態で試合に臨むためです。ネガティブな感情の入り込む余地もなくし、ただ目の前のことに集中するためにやっています。

プリショット・ルーティーンの面白いところは動作の型が人によってバラバラであり、それぞれが独自の手順を持っているところです。

ぼくたちも無意識のうちにやっていることがあるかもしれませんよ。大事なプレゼンに臨む前に3回深呼吸をする。鏡を見て髪形を直し、ネクタイを締めなおすなど一見当然のように見える動作でも人によって決まった手順でやっている場合が多いです。

深呼吸なら回数が決まっていたり、鏡を見たときに手直しする順番が決まっているなどすれば一種のプリショット・ルーティーンです。

手順が複雑になればなるほどプリショット・ルーティーンの効果は高まるとされてますね。

あ、だからといって無理やり複雑にしすぎると逆効果でしょうから、あくまでも自然にやっていると思う動作を反復したり磨きをかけるのが良いですよ。

 

 

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(一連の動作は集中力を最大限まで高める儀式のようなもの)
http://taninao.hateblo.jp

 

 

2.シャウティング効果

シャウティング効果とは名前のとおり叫ぶことで集中力を高める方法ですね。室伏選手をはじめとする砲丸投げ選手は基本的に叫んでいますがちゃんと意味があるんですよ。

叫ぶことで脳内のアドレナリンの分泌量が一時的にふえます。アドレナリンは「闘争と逃走」のホルモンだと前述しましたが野生動物なんかも身の危険を感じたときは叫びますよね。

ペットの犬や猫が叫ぶのも同じことですね。集中力を高めて臨戦態勢をつくるのに叫ぶのは原始的な方法ながら有効なのです。


アドレナリンは集中力を高めてパフォーマンスを高めるのにマジで重要ですからね。

練習で跳べるのは最高4m80cm。理由は本人曰く「練習では試合のようなアドレナリンは出ないから」
―― エレーナ・イシンバエワ – Wikipediaより 

 

5m以上の高さを飛んだエレーナ・イシンバエワー選手の発言です。アドレナリンの効果が自分の限界を超えさせたと発言されています。

オリンピックのような大舞台だと逆に緊張でパフォーマンスが悪くなる人もいるので、精神力の強さも彼女の強さなのでしょうけど。

 

 

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(叫ぶ行為は原始的ながら集中力を高める効果的な方法)
http://rubese.net

 

 

3.睡眠をしっかりととる

集中力を高く保つのも、低くしてしまうのも脳の働きひとつです。脳がパフォーマンスを決定するわけですから脳がリラックスしている状態でないと集中力は発揮できません。

寝不足の人間の脳は酔っぱらいの人と変わらないともいわれています。それほど睡眠不足が脳にあたえる悪影響はおおきいです

睡眠をとらずに徹夜でやるのが良いって人もなかにはいますが、そんな気がしているだけで睡眠をちゃんととっているほうが仕事の能率はあがります。

必要な睡眠時間は人によって違いますので、目覚めがスッキリする睡眠時間をみつけるようにしましょう。

 

 

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(脳の状態がパフォーマンスを決定する。しっかり休ませよう)

 

寝不足が脳に与える影響については別記事でも取り上げました。

 

www.kandareiji.com



 

 

肩の力を抜いて取り組むことがパフォーマンスを高めるコツ

注意力散漫でボケーっとしているのはパフォーマンスを落としますが、肩に力が入ってガチガチの状態も良くないってことです。

「集中しているけど周りのことも見えている状態」がもっともパフォーマンスを発揮できる状態です。

自分にとって最高の状態を引き出すための方法はそれぞれで違います。

音楽を聴くのが良い人もいるでしょうし、軽くランニングしてからの方が良い人もいれば水を被ってから仕事に望むのが良い人もいるでしょう。

集中していたときを振り返ってみてください。決まってやっていたことがあるはずです。最も集中していた時に自分がなにをしていたのか。それを見つけ出すことができれば集中した状態に入りやすくなります。

過度な集中もパフォーマンスを落とすので「落ち着いた状態なのに凄く力が発揮できるって状態」を目指していきましょう!

意図的にパフォーマンスが高い状態を作り出せることができれば、困難なことも簡単に片付けれますよ!

 

 

 

 

またね!