優秀な学生ほど就職した会社のしきたりに苦しむ罠
イケダハヤトさんの記事の中で優秀な学生が就職すると共に表舞台から消えていくことについて言及したものがあります。
2015年の記事なんで結構古い内容について書きますが、僕自身も思う所があったんでちょっと書きたいなと思った次第でございます。
大元の記事はこちらから読めます。
僕自身はまったくもって優秀な学生ではありませんでしたが、周りには優秀な学生がいました。
将来お金持ちになりたいなー。と漠然とした不明確なビジョンを描いていた僕は経営者の講演会に参加するなどしていました。
色々な講演会に参加する内に顔なじみの学生もできてきます。
今はSNSがありますので、Facebookで友達となり、気軽に近況報告していました。
Facebookであればタイムライン上での近況投稿でなにやってるかわかりますからね。
あー。イベント開いたり、経営者の方に会いに行ったり凄いなー。
なんて思いながら見ていることも多かったです。一緒にイベント立ち上げたこともあったし、まぁ周りに優秀な学生はいたんですよ。
就職と共に表舞台から消えるのはなぜ?
イケダハヤトさんが言うように、学生時代には様々な行動を起こしてFacebookにも行動を投稿していた学生たちは就職と共に更新をパッタリと辞めてしまうケースが多かったです。
なんかあったのかなー。と思っていましたが、今改めて考えると、優秀な学生は会社のしがらみで動けなくなっているんじゃないかなと思うわけですよ。
で、たぶんこの考えはあってます。
身の回りで優秀だな。凄い学生だな。と思われる人って総じてフットワークが軽いんですよ。
言葉だけでなく、行動力があるんです。周りが歩みの遅いなか突発的に行動していて、それが凄いなって映るんです。
行動力を武器に躍進していた彼ら、彼女らが会社に新入社員として入社した時になにが待ち受けているのか。
それは様々なルール。しがらみです。学生の時には個人として行動することが多く、社会的な制約もほとんどありません。
突発的な行動を称賛する大人も多いです。学生の肩書って結構大きいんですよね。
ですが、それが学生ではなく会社員の肩書に変わった途端。会社組織の制約を受けることになります。
今までは自分で考えて実行していた企画も、会社員であれば上に申し立てて話を通さない限り実行することはできません。
新入社員であれば業務を覚えるために悪戦苦闘の毎日を送るでしょうし、日々の忙しさのなかで新しいことに挑戦するよりも、会社から与えられた仕事をこなすことに注力していくようになります。
自分の思い描いたことを入社直後に上に申し立てて実行することは優秀な学生でも厳しいでしょう。
新しい事を推奨するかどうかは、入社した会社の社風も大きく影響するからです。
新入社員が提案したプロジェクトを受けて、実行するためにプロジェクト責任者にする会社はリクルート、サイバーエージェント、カヤックなど日本の会社のなかでも本当に一握りでしょう。
僕が働いたことがあるわけでもないので、サイバーエージェントなどの会社がどれくらいの権限を入社まもない人にまかせるかはわからないですけどね。あくまでも予想です。
ただ、社風としてそういったことはあるのでしょうから、入社した直後から色んなことに挑戦したい学生は、挑戦することを歓迎する会社に入社した方がよいでしょう。
入社した会社によっては新入社員が企画書をだしてきたら「まずは仕事を覚えろ」で一蹴されます。
上に通して問題がおきれば、部署の上司も被害を受けるわけですからおいそれと通すこともないのです。
優秀な学生が入社とともに表舞台から消えてしまった理由の1つは会社のルール、しがらみが大きく影響していることは間違いないでしょう、
栄光を発表できないだけかもしれない
もう1つの理由としては会社での栄光を発表できないことです。
優秀な学生は入社しても優秀だった!ってことでバンバン成績をあげて新人賞をとっている人はいます。
大口契約をまとめたり、入社数週間で初契約を得る人もいるでしょう。
ただ、その栄光を周りにシェアすることができるかっていうと、できない場合が多いです。
会社の人も社員のSNSをチェックする時代です。書類選考の時点でSNSをチェックするところもありますからね。
恐るべし。。
まぁそんな時代なわけで、簡単に社内の情報をTwitter,FacebookなどのSNSで広報することは難しいんですよ。
学生の頃は自分の行動や、得た栄光に関しては全てPRすることが可能でした。それは何をシェアするにしても決定権は全て自分にあり、非公開にしなければならない情報もほとんどないからです。
でも、会社員になると「会社の一員」として世間からみられます。Twitterで炎上する投稿をした人がいると、怒りの矛先は投稿した個人だけでなく所属した会社にも向かいますよね。
ネット上にアップした情報は残りますので、会社の情報をアップしていると後々問題になる可能性も高いです。
会社で素晴らしい業績を上げたとしても、それは家族、友人の身内のなかだけで収まり、ネット上でPRするまでにならないケースはあるでしょう。
僕自身も会社で「これは凄いだろ!」って思う業績を上げた時もありましたが、シェアなんてできなかったです。
「これはネットにアップすると不味いよな。。競合他社の人間に見られる可能性もあるし、プロジェクトについては秘密にしとかなきゃいけないよなぁ。」
って思っていいたいけど、言えない状況になってました。
実際に進行中のプロジェクトがうまくいったとしても、それは会社の業績であり、進行役の1人にスポットライトがあてられることはありません。
プロジェクトを左右する業績を新人があげたとしても、詳しい内部事情まで広報されることはないですからね。
特に立ち上がったばかりのプロジェクトは良い側面だけを映そうとしますし、内部であった詳しい情報まで広報することは稀です。
なので、なかには優秀な学生時代と同じく、優秀な新入社員時代を過ごしているのにそれを周りが知らないだけってパターンもあるのでしょう。
(情報を開示しないので、栄光を知られていないだけかもしれない
優秀な学生は起業した方が良いかもしれない
僕の周りにいた優秀な学生で、変わらず輝いているのは入社せずに自分で会社を運営している人間ですね。
自分で運営すれば、行動も広報も決定権は自分にあるので、バンバン広報活動しています。
いやー。さすがですねぇ。
もし、会社のルール、しがらみ、様々な制約を受けるのが嫌であれば自分で起業した方が良いでしょう。
もしくは、自由な社風を重んじる所に入社するか、派遣社員として働く傍ら自分のビジネスを着々と立ち上げていく。
我慢がならないなら、自分で立ち上げていくのが1番でしょう。色んな行動を起こして、優秀な学生時代を過ごしていた方なら周りへのネットワークも構築されているだろうし、声をあげれば応援してくれる人は少なからずいるはずです。
てことで、優秀な学生が入社した途端に表舞台から消えてしまう理由についての考察でした。
優秀な学生の方々は、卒業した後にどのように進んでいくのが決めておいたほうが良いですよ!
社畜サラリーマンブロガー神田からのアドバイスです!
またね!